町家改修54 ミセノマ
2021年 07月 10日
続いて内部です。
足元には御影石を敷き、建具が土間の湿気で悪くならないよう甲丸レールを埋込みましたので、これでまた長く使って頂くことができます。内部は以前の棚板等をそのまま再利用させて頂きました。 工事前のショーケース1です。
ミセノマ(多目的スペース)の東面ショーケース1です。外壁側に耐力壁を増設するために切縮めて再利用させて頂きました。
左側の引戸下の蹴込板の丸穴二つは、板を外すときの取っ手です。板を外すと床下の空気が流れるようになっています。表面が全面土間になりますので、室内ではありますが季節によって床下の換気ができるよう配慮しました。
天井が高くなりヤマト天井が顕わになることによって、綺麗になった、開放感が得られるなど多くの変化がみられますが、昔の利用できる材を残し再利用しつつ新たな空間を構築できたことが、今回の工事の大きな成果ではないかと思います。
京町家・古民家の改修・リフォームのアラキ工務店、米沢からの一言でした。
by kastaa
| 2021-07-10 10:22
| 京町家改修:土間のある茶舗
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