町家改修1 着工
2016年 12月 10日
今回から町家改修の様子をご覧頂こうと思います。建物は昭和初期の厨子二階(つしにかい)です。
これまで少しずつ修繕はさせて頂いていたのですが、今回は1F表の間、水廻り、階段、2Fと幅広く工事させて頂くことになりました。
先ずは、現況です。表廻りには短手方向の壁が1枚も無く、柱数本で支えられた状態となっています。階段はかなり急な箱階段となっていて、上り下りするのも一苦労です。丸桟戸の建具と箱階段の組合せはなんともいい感じなので、壊すのはもったいないのですが、かなり古くなっているので再利用も難しそうです。
2Fのオモテの間です。先ほどの写真のちょうど真上部分にあたります。1Fのレベルに比べてそんなに悪くはないのですが、床は、昔にミシン作業をされていたそうで、畳の上に木下地を組み板貼仕上となっておりました。そのため2Fの正確なレベルは測定できなかったので、工事方針の予測が付きません。また、厨子二階ですので、写真にある通り天井高さがとても低いです。中央に小屋丸太が掛かっていて、その部分もベニヤで囲われているところからみると、化粧ではなく粗い丸太が出てくることが予測できます。できるだけ天井を上げられると良いのですが。
さて、これから解体工事に掛かります。どこまで綺麗に直せるか楽しみな反面、開けてみてビックリということもありますので、まずは冷静に状況判断から始めます。
京町家・古民家の改修・リフォームのアラキ工務店、米沢からの一言でした。
これまで少しずつ修繕はさせて頂いていたのですが、今回は1F表の間、水廻り、階段、2Fと幅広く工事させて頂くことになりました。
先ずは、現況です。表廻りには短手方向の壁が1枚も無く、柱数本で支えられた状態となっています。階段はかなり急な箱階段となっていて、上り下りするのも一苦労です。丸桟戸の建具と箱階段の組合せはなんともいい感じなので、壊すのはもったいないのですが、かなり古くなっているので再利用も難しそうです。
さて、これから解体工事に掛かります。どこまで綺麗に直せるか楽しみな反面、開けてみてビックリということもありますので、まずは冷静に状況判断から始めます。
京町家・古民家の改修・リフォームのアラキ工務店、米沢からの一言でした。
by kastaa
| 2016-12-10 08:39
| 町家の改修:厨子二階の京町家
|
Comments(0)